『ギボン自叙伝 -わが生涯と著作の思ひ出-』について

『ギボン自叙伝 -わが生涯と著作の思ひ出-』 伝記
『ギボン自叙伝 -わが生涯と著作の思ひ出-』

エドワード・ギボン(Edward Gibbon、1737年 – 1794年)の『ギボン自叙伝 -わが生涯と著作の思ひ出-』は、18世紀の著名な歴史家による自伝的作品です。この作品は、ギボンの死後、友人のシェフィールド卿によって6つの断片的な自伝的作品から編纂されました[1][2]。

本書は、ギボンの生涯と彼の代表作『ローマ帝国衰亡史』の執筆過程を詳細に描いています。ギボンは自身の祖先から始まり、幼少期、教育、そして成人後の経験について語っています[1]。

特に注目すべき点は、ギボンのオックスフォード大学での経験です。彼はこの時期を「人生で最も怠惰で無益な14ヶ月間」と評しており、大学教育に対する批判的な見解を示しています[1]。

その後、ギボンはフランスやスイスへの旅行について述べ、ローザンヌでの滞在が彼の知的成長に大きな影響を与えたことを明らかにしています[1][2]。

『ローマ帝国衰亡史』の着想を得た瞬間についても、ギボンは印象的に描写しています。1764年10月15日、ローマのカピトリーノの丘で瞑想していた際に、この大作を執筆するアイデアが浮かんだと述べています[1]。

本書は、ギボンの知的な成長過程や、彼の歴史家としての視点の形成を理解する上で貴重な資料となっています。また、18世紀のイギリス社会や知的環境についても興味深い洞察を提供しています[4]。

ギボンの文体は、気品があり軽妙であると評されており、彼の人生や学問に対する真摯な姿勢が伝わってきます[4]。特に、『ローマ帝国衰亡史』の完成に至るまでの苦労や喜びが生き生きと描かれており、歴史家としての彼の情熱が感じられます[2]。

本書は、単なる自伝を超えて、分析的な自己省察の先駆けとも言える作品です。ギボンは自身の性格や経験を率直に描写し、読者に対して誠実な態度で語りかけています[1][2]。

最後に、ギボンは『ローマ帝国衰亡史』完成時の感慨深い瞬間を描写しています。1787年6月27日の夜、最後のページを書き終えた際の喜びと同時に、長年の伴侶とも言える作品との別れを惜しむ複雑な心境を表現しています[2]。

この自伝は、ギボンの人生と学問的業績を理解する上で欠かせない作品であり、18世紀の知的生活の貴重な証言としても高く評価されています[1][2][4]。

Citations:
[1] https://en.wikipedia.org/wiki/Memoirs_of_My_Life_and_Writings
[2] https://www.goodreads.com/book/show/780431.Memoirs_of_My_Life
[3] https://www.gutenberg.org/ebooks/6031
[4] https://www.iwanami.co.jp/book/b246418.html
[5] https://www.complete-review.com/reviews/gibbone/memoirs.htm
[6] https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480856692/

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